細胞によるだろうし、ヒトの肺胞上皮(2型? 1型?)細胞の初代培養系で実験できる環境にいる研究者は限られると思うので、難しいと思います。少なくとも、emptyのウイルスベクターをネガコンで置いて評価する必要はあると思います。ヒト肺胞上皮細胞の初代培養って、どれくらいもつんでしょう? 血清や増殖因子が必要なら、それも細胞内シグナルには影響するでしょうし、分離した細胞の純度によって影響度も変わるでしょう。
個人的には、急性の感染(3−4日の持続感染)で細胞内シグナルを解析した経験は、マウスMEFでのアデノウイルスベクター感染しかありませんが、コントロールウイルス感染によるERKのリン酸化は、目的のウイルス感染により誘導されるERKリン酸化と比較すれば、無視できるレベルでした。ただし、この実験では、目的ウイルスによりERKが強く活性化されるデザインになってました。インターフェロンについては調べた事がありません。
マウスで肺内にアデノウイルスベクターを投与すると、リンパ球の集積(iBALTとかtertiary lymphoid structureとか呼ばれている組織像を示します)が早期から見られ、かなり長期間にわたって持続する事が知られています。インターフェロン以外にも色々なサイトカインが出てると思います。 |
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