私はクラウド型のBenchlingを使っています。アカデミックな使用は無料で、ラボ内で情報を共有することも可能です。実験ノートとして使うにはまだ発展途上な気がしますが、頻繁にアップデートされるので、今後に期待しています。ただ、完全に電子化しようと思うと、タブレットかノートパソコンを持ち歩く必要があり、私の場合は防犯の問題が最大のネックになっています(海外在住で盗難の心配が高いので)。
今はプロトコールをBenchlingで書き、印刷した紙をベンチに持っていって、随時変更点などを手書きで加え、実験終了後に実験ノート(大型の糸閉じ、ページ番号、署名欄があるタイプ)に糊で貼りつけて、これを正式な実験ノートとしてラボに保管しています。大事な結果や要点は、後日オンラインのBenchlingにも貼りつけたり、書き込んでおけば、家にいても整理された実験ノートを見返すことが出来て便利です。画像やエクセルなどの添付も可です。
このBenchling、特にプラスミドの構築機能は秀逸で、これなしでは仕事にならない、というくらい気に入っています。ラボにある制限酵素を登録出来る、制限酵素のバッファーによる効率が一目瞭然、制限酵素断片サイズの自動計算、シークエンスはアノテーション込みで簡単インポート、自動アノテーション機能、プライマーの作成、保存や検索が楽、シークエンス結果を簡単にアライメント出来るので間違い探しが簡単、ラボ内での情報共有も簡単で、本当に重宝しています。 |
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