電気泳動で分極は起こります。
バッファー能の低い系や装置の構造、あるいは電流電圧の大きさによっては、泳動のときにバッファーのサーキュレーションやステアリングを施すことからもわかります。それをしないと、それこそBPBの変色を見ます。
通常は、プロトンの濃度勾配が出来てもイオンの自由拡散によって勾配が解消されます。仮に電流をうんと上げて自由拡散より分極のほうが速くなれば、プロトンの濃度差が顕在化することになるでしょう。サーキュレーションは自由拡散では間に合わないからするわけです(発熱対策という意味もありますが)。
等電点電気泳動では固相化され自由拡散しないアンフォライトがイオン担体になっているからpH勾配が保たれるわけで。 |
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