いつもお世話になっております。
膵臓の酵素活性を測定するために、トリプシン活性測定キットを購入しました(BioVisionのTrypsin Activity Colorimetric Assay Kitというものです)。
付属のトリプシンを用いて手順通りに基質と混ぜるとしっかり(黄色に)発色しました。しかし、マウスから膵臓を取ってきてホモジナイズして遠心後得た上清を用いて、同様に基質と混ぜると白濁してしまいました。黄色い発色も見られず、トラブルシューティングを見ても基本的な手順のミスについてしか記載されておらず原因は分からないままです。また、手順書には膵臓抽出物を用いて測定した結果も記載されており、可能ではあるみたいです。
具体的な手順としましては、マウスから取ってきた膵臓を0.2g程度1.5mlチューブに移し、0.2mlのassay bufferを加えてペッスルでホモジナイズし、遠心後(1500rpm,15min,4℃)の上清をサンプルとしました。このサンプルを3倍から9倍まで段階的に希釈し、各々50μlプレートに移し、手順書通りassay bufferで25倍希釈した基質液を50μl加えて、経時的な吸光度を測定しました。
混ぜた瞬間に白濁が見られ、吸光度の値から白濁度合いは経時的に増加していました。また、サンプルの濃度に比例して白濁も濃くなっています。
商品サイトに記載されているキットを用いた論文についても見てみたのですが、オープンアクセスのものは膵臓を用いた場合の具体的な手順は記されておらず、閲覧料を払うまではできずという状態です。
もし酵素活性測定についてご経験等ございましたら何卒宜しくお願い致します。 |
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