確認実験ではちゃんと青色コロニーが確かに生えるのに、白色コロニーが生える現象から考えれば、セルフライゲーションではなく、なにか断片を咥えこんでいるのは確実でしょう。
>今回ゲルでの抽出の過程を経ているため何らかの短い断片が混入したとも考えずらいのではと個人的に考えています。
完璧であるとは断言できない。混入を減らすことはできてもゼロには出来ないと思います(たとえば、ゲルの中でフラグメントが通過したあとでも一部は吸着して残っている可能性がある(それを防ぐために予め合成オリゴヌクレオチドやキャリアtRNAなんかをプレランしてブロックするという方法をなにかのプロトコールで読んだことがある)。
それは微量なのかもしれないけれど、本丸(目的のPCR産物)が入る効率が著しく下がっているようだと、雑魚が入ったものばかりということになるでしょう。
効率を下げdそうなポイントをいくつか挙げると、
・UV照射。DNA断片分子のどこか一箇所でもピリミジンダイマーができると死にますから、的が大きい分、長い分子ほど死にやすい。
・PCRサイクルの過剰。新規合成の効率よりPCR産物の解離再会合する割合が増えてくると、かっちり対合した完璧な二重鎖が減ってくる?
・PCR反応後の処理。PCR反応終了後、長時間放置していないか(プログラムの最終ステップを4℃、無期限にしたりして)。
平滑ライゲーションということは校正活性のある酵素系だろうけど、そういう酵素は基質(dNTP)が枯渇してくるとexonuclease活性で3'末端から削り込みを起こし、3'陥没末端にしてしまう。反応終了後、速やかに酵素を失活させる処理を。 |
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