酸化するような状況、pHがかなり低い(どのくらい低いといけないかは言えないが)などの状況でなければ大抵は蛋白自体は変化ないと思いますが、なにか特殊なModificationがあるなら状況が違うかもしれません。
ただし、非常に疎水性の高い蛋白はボイリングでアグリゲーションを起こすことがあり、予想より遥かに高い位置で検出されたりすることがあります。そういう場合はボイリングをさけるといい場合があります。とはいってもSDSがしっかり蛋白を変性して結合してくれないといけないので、ある程度の温度で加熱するとか、一晩冷蔵庫に入れっぱなしとか、、、蛋白、人によっていろいろです。
加熱による揮発は、密閉性の高いチューブなら加熱中は大丈夫でしょう。その後すぐに蓋を開けたりしないで室温で遠心したりして蓋なのについた水滴など落としてしまうといいでしょう。Boiling proofの1.5 mlチューブもBoiling proofだからと格段に高いわけでもなく売っているし、PCRチューブでPCRマシーンでやっちゃえばよほど不良品のチューブでない限り、揮発して水分がなくなることはないでしょう。加熱後、室温に戻して1分ぐらいIncubationするぐらいのプログラムにしておけば蓋を開けてとんでいくということもないでしょうし。ま開ける前に一度スピンぐらいはやったほうがいいですけど。
個人的にはあまり温度が高いと水滴が蓋に上がってきたりもするので、65度から70度で処理してます。 |
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