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タンパク質の四次構造形成時におけるアロステリックな効果 トピック削除
No.8877-TOPIC - 2020/05/28 (木) 12:37:08 - 初学者
お世話になっております。

タンパク質複合体が基質と結合することで立体構造の変化を伴う酵素活性の変化が起きる現象をアロステリック効果と理解していますが、タンパク質複合体の形成時に似たような現象があるかどうかご存知でしょうか?
アロステリック制御の有名なモデルはヘモグロビンだと思いますが、これはヘモグロビンαサブユニット2分子とβサブユニット2分子からなるテトラマーが酸素と結合した際に生じる立体構造の変化を指しているものです。
個人的に知りたいのは、例えばヘモグロビンのαサブユニットとβサブユニットがテトラマーを形成するにはまずα-βのヘテロ二量体か、α-αまたはβ-βのホモ二量体が出来ると思います。
これらの中間体の形成が、立体構造の変化を伴って後に続くサブユニット会合を促進する効果が存在するのかということです。
全く別のタンパク質でも構いませんので、複合体形成時の中間体が遠位のサブユニット会合を促進するような例、あるいは理論があればと思っているのですが・・・
 
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(無題) 解決済み 削除/引用
No.8877-5 - 2020/05/29 (金) 13:33:28 - 初学者
qq様、WInter-8様、ちき様
ご回答いただきありがとうございます。
ヘモグロビンは調べたところ、WInter-8様の仰るとおり二量体が存在し四量体と平衡状態にあるようでした。
ちき様、具体的な論文をご紹介いただきありがとうございました。こういった繊維状タンパク質だと確かに沢山ありそうですね。。内容とともに、調べる際の参考にさせていただきます。
余談ですが、偶然にも質問させていただいた日にNatureハイライトにヘモグロビンのヘテロ四量体の起源に関しての論文が紹介されておりました。タンパク質の系統学は全く明るくありませんが、祖先はやはりミオグロビンと同じく単量体だったというのは興味深いです。
論文まで示していただいたので、ここから自分でいろいろ調べようと思います。よって本トピックに関しては解決とさせていただきます。
ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.8877-4 - 2020/05/28 (木) 19:37:15 - ちき
complex形成に順序があって、直前のサブユニット結合が次のサブユニット結合のinterfaceを直接つくらないもの、みたいな話なら結構ありそうに思います。

homopolymerですが、こんなのがありました。
https://doi.org/10.1529/biophysj.107.126219

(無題) 削除/引用
No.8877-3 - 2020/05/28 (木) 18:07:31 - WInter-8
>これらの中間体の形成が、立体構造の変化を伴って後に続くサブユニット会合を促進する効果が存在するのかということです。

果たしてこれをアロステリック効果と呼べるかどうかはわかりませんが、
このような事例はたくさん挙げられます。

ヘモグロビン の場合、αβヘテロ二量体が形成されてから四量体を形成します。ヘテロ二量体が形成されなければ、四量体形成はできません。α-αまたはβ-βのホモ二量体はおそらく形成されません。

より複雑な事例だとプロテアソームが挙げられます。
複数の中間複合体が集まって巨大な26Sプロテアソームを形成します。
日本人研究者が多く関わっているので、日本語の総説も多数出ています。

他には...
私の研究対象も該当するのですが、身バレするので秘密にします...

(無題) 削除/引用
No.8877-2 - 2020/05/28 (木) 14:15:23 - qq
詳しく知りませんが、ミオグロビンは単量体で筋肉内で働き、アロステリック効果を示さないと記憶しています。
ヘモグロビンがなぜ四量体を形成するかに関しても、ミオグロビンとの比較で議論されていたりしないかなあと想像します。
まあ、そんなに単純じゃないだろうけどね。

タンパク質の四次構造形成時におけるアロステリックな効果 削除/引用
No.8877-1 - 2020/05/28 (木) 12:37:08 - 初学者
お世話になっております。

タンパク質複合体が基質と結合することで立体構造の変化を伴う酵素活性の変化が起きる現象をアロステリック効果と理解していますが、タンパク質複合体の形成時に似たような現象があるかどうかご存知でしょうか?
アロステリック制御の有名なモデルはヘモグロビンだと思いますが、これはヘモグロビンαサブユニット2分子とβサブユニット2分子からなるテトラマーが酸素と結合した際に生じる立体構造の変化を指しているものです。
個人的に知りたいのは、例えばヘモグロビンのαサブユニットとβサブユニットがテトラマーを形成するにはまずα-βのヘテロ二量体か、α-αまたはβ-βのホモ二量体が出来ると思います。
これらの中間体の形成が、立体構造の変化を伴って後に続くサブユニット会合を促進する効果が存在するのかということです。
全く別のタンパク質でも構いませんので、複合体形成時の中間体が遠位のサブユニット会合を促進するような例、あるいは理論があればと思っているのですが・・・

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