MIG1はglucose repressionには効いているが、基質となるgalactoseによるinductionはGAL4の転写誘導を介さない系(GAL3、GAL80によるGAL4活性の直接の制御)がメインだと思います(PMC373127など)。
一般に転写はPTMなどに比べかなり時間のかかる過程なので、転写を複数タンデムにつながげる系は素早いレスポンスが必要な場面ではあまり使われない印象。発生や分化などdelayを積極的に活用する場面ではまた違うでしょうが(ただその場合は分泌因子など別のシグナル分子を間にはさむのが普通かと思います)。
やや確証バイアス気味ですが、そう思って検索したら以下のような記述がありました。
“It has been shown that long cascades are rare in most transcriptional networks ...... , because they have been found to produce long response delays.”
Ernesto Estrada (2012)The Structure of Complex Networks: Theory and Applications. OUPress |
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