私も最初は、in vitro transcriptionの鋳型にするだけなら(プロモータ配列付加の)PCR産物でいいはずなのに、一旦クローニングしろと指示されたのが納得いかない、って質問だと思ったんで、最初の返信では、その場合のクローニングすることの意義について書きました。
しかし、どうやら、PCR産物は転写ベクターに入れて転写させる計画らしい。だが、その前に一旦別の汎用ベクターにクローニングしろと指示されたのが納得いかない、ってことだった。しかも、その不満は、汎用ベクターへのクローニングがうまくいっていないから、こんなに苦労するんだったら、最初から発現ベクターに入れればいいじゃん、て八つ当たり。
いやいや、クローニングが容易な汎用ベクターでうまくいっていないのに、癖のある発現ベクターのようなもの(最終ベクターはなんだかはわからないけれど)ではいきなりクローニングなんてできませんよ、
ってところまできたのかな。
>論文を読んでいるとpUC18,pUC19を用いていることが多いように感じますが、これらのベクターはクローニングに適したベクターなのでしょうか。
pUC18/19はDNA断片のクローニングを目的とする近代的なベクターとしてはもっとも基本で、そのごのpBlueScriptとかpGEMとかのプロトタイプともなっているものです。薬剤選択のほか、blue/white selectionが使えるのが強みですね。
先の返信で書き忘れましたが、発現ベクターはblue/white selectionが使えないものが普通ですから、no insertでも区別がつかない。そういう点でも、歩留まりの低い一次クローニングには採用しにくい |
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