マーカーが同様の流れ方をしていないなら、ゲルや通電の問題ではないのかなという印象です。おそらく蛋白以外の夾雑物の影響が出ているのかと思います。TCAを使うと沈殿しても強い酸性になってしまうことも多いのでそのあたりも原因なのかもしれません。何でもいいですから単純なLysateを用意して、余裕あるサンプルと一緒に流して違いがあるか見てみるのもいいかもしれません。
もしサンプルの問題なら、ゲルろ過のマイクロチューブタイプのスピンカラムを0・1ー0・5%SDSぐらいで平衡化して(多分しなくても大丈夫だと思うけど)、混在する小分子を除けばうまくいくことは多いです。ただこういうのはいつもつきものですが、ロスや希釈されてしまったり、一見溶けているようでアグっているようなものがゲルに引っかかって落ちてこなかったりと言うこともあるので慎重に対応しないといけないでしょう。
もしタンパク量的に許されるなら希釈という手も考えてみていいのかもしれません。 |
|