トピックの趣旨からずれますが、疑問があります。市中病院の現場の医師の方がいらしたら、高齢肺炎患者さんに対する医療についてご意見伺えたらと思います。
コロナ以前、80歳をこえる患者さんに胸部レントゲンで肺炎像を見た場合、CTで精査し、状況によっては人工呼吸器を装着して治療してましたか? それとも、ご家族に状況を説明し、 CTは撮らずに細菌とマイコプラズマをカバーする抗生剤でempiricに治療してましたか? 後者の場合、重症化した時に人工呼吸器を装着しましたか?
高齢患者さんの場合、積極的な医療介入により、肺炎が治っても寝たきりになったり認知症が進んだりする弊害が起こり得るため、躊躇される場合もあると思います。ご家族がそのような治療を希望されない場合も多々あると思います。このような状況がコロナウイルスの広がりにより変わってきてますか? 高齢患者さんであっても呼吸器症状があれば必ずCTを撮って間質性病変を精査し、コロナウイルスの検査を積極的に行い、必要に応じて人工呼吸器を装着するようになってますか? もしそうであれば、いつ頃からこのような形にシフトしてきてますか?
高齢患者さんに対する積極的医療介入が一般的でなければ、コロナウイルスによる初期の間質性陰影は見逃される可能性があり、結果としてコロナの検査がされず、人工呼吸器を装着する事なく亡くなられるケースが出てくると思います。このようなケースにより 、コロナウイルス関連の死亡者数が低く見積もられる可能性があります。院内感染のリスクが周知され、呼吸器症状がある入院患者さんは全例コロナウイルス検査の必要がある事が認識されないと、正確な死亡者数が出てこないのではと危惧します。 |
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