よろしくお願いいたします。
私はHeLa細胞を用いて、ある遺伝子の安定発現細胞を取りたいです。
そこでIRES-EGFPベクターを用いてIRESの前に目的の遺伝子をクローニングしました。
これを一過性にCOS7細胞にて過剰発現させると、EGFPはもちろんのこと、前の遺伝子も強く発現します。
これで安心だと思い、さっそく293T細胞にてレンチウイルスを作製し、これをHeLa細胞に感染させました。
2日後に約10%ほどがEGFP陽性だったので、ソーティングし、約10日間ほどかけて増やしました。
結果、フローサイトメトリーではEGFPは依然として強く見られましたが、IRES前の遺伝子が全く発現していませんでした。こちらはウエスタンブロットにて確認しました。
IRES前の遺伝子はビオチン化酵素との融合タンパク質なのですが、ビオチン化の活性も皆無でした。
一方、コントロールタンパク質とビオチン化酵素との融合タンパク質を安定発現する細胞も並行して作っており、そちらではEGFPも陽性、ウエスタンでもビオチン化酵素との融合タンパク質は発現が確認でき、さらにビオチン化酵素活性も認められました。
以上のことから、私の興味あるタンパク質とビオチン化酵素タンパク質との融合においてどうも積極的なタンパク質分解や機能欠失になっているようです。EGFPはそれでも発現しているので、プロモータのサイレンシング等は考えていません。
どうしたらこの状況を打開できるかずっと考えていますが、行き詰まってしまいここでトピックを立てさせていただきました。コメントをいただけると大変嬉しいです。よろしくお願いします。 |
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