TAPを欠損した細胞株においては、ペプチドを小胞体内に輸送することができません。したがって、MHC class I分子はペプチドを結合できず、構造を安定化させれないために、シャペロン分子から離れられず細胞表面まで輸送されません。しかしながら、26℃の環境にさらされると、ペプチドが結合していなくともMHC class I分子の構造が安定し、シャペロン分子から離れ細胞表面に発現することが知られています。ただ、なぜ26℃で構造が安定するかについてはよくわからず、ご存知な方がおられましたらご教授お願い致します。 |
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