(1)DIAというのはdata independent acquisitionの略で良いでしょうか?
そうです。
(2)安定同位体コントロール(ペプチド・プロテイン ライブラリ?)というのは、自分で準備するものなのか、あるいはcore facilityや外注で頼めば、ポジコンの細胞(ライセート)から作ってもらえるものなのでしょうか?
安定同位体の入ったものならばAqua peptideとして売ってるので通常のペプチド合成+aぐらいの費用です。ただ、どんなペプチドでも検出できるか?というわけではないので、どのペプチドを定量するかを選ぶための事前情報が必要になります。
(3)SILACとかTMTとかはちょっと聞いた事があるのですが、定量原理的にはDIA解析定量も同じような感じなのでしょうか?
Aquaの代わりにTMTやmTRAQなどの試薬でラベルして定量する方法もあります。原理は似てますが、通常のSILACやTMTは代謝ラベルで大規模定量する場合ですが、限られたペプチドを当てに行くので感度と定量性が違います。
(4)普通のmass spec facilityでもできる可能性があるなら、大学のcore facilityでちょっと聞いてみようと思うのですが、素人考えでしょうか?
何よりも、協力してもらえる可能性のある人に聞いてみるのが早いと思います。ただ、コアに専門家がいないと難しいかもしれません。
Detection and Quantitation of Circulating Human Irisin by Tandem Mass Spectrometry
Cell metabolism 2015
などの論文を参考にしてもらえば、何を言ってるのかわかると思います。この場合はplasma中のペプチドの存在の有無について議論があったことでそれを証明してるわけです。
ただし、いくら感度をあげるといっても、whole lysatesでは核タンパク質とかどうしても見えにくいタンパク質はあったりします。やるなら、SDS pageで銀染色後、存在すると推定される分子量付近を切り出してin gel 消化後のサンプルでポジコンネガコン、サンプルなどを置いてやれるかどうかだともいます。
ただし、リバイス中なら、そこまでこだわる必然性があるかどうかってところですけどね。IFの高いジャーナルなら存在しない(か少ないこと)にこだわるかもしれませんが。 |
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