必要最小限の栄養素という観点から作られた培地から改良されたのがDMEMですが、細胞の種類によっては代謝経路のすべての蛋白が効率よく発現しているとまでは言えませんし、血清からの持ち込みで十分とも言えないものもあるかもしれません。またより安定な増殖にはそういう成分があったほうがよいということもあるでしょう。
脂質については確かに膜のコンポーネントとして重要だろうと思います。ただたぶんその他の役割もあるのかなと勝手に想像してます。アルブミンには脂質がついていて細胞にそういうものを供給していますので、さらに培地にも加えてRichにすることはアイデアとしてあっても不思議ではないかとおもいます。
もちろんそれぞれの成分は試行錯誤したとはいえある程度は理屈があるだろうと思いますが、個々の成分に関して詳細に調べるには時間がかかりますのでかけません。もしかしたらCell cultureの基礎的なことを書いた本があれば解説が載っているかもしれません(昔持ってたがどこかに行ってしまった)。
Putrescineには以下の論文がありました。
Putrescine (1,4-diaminobutane) is the simplest of the mammalian polyamines. These are small, positively charged molecules which are essential for cell growth and are thought to play a role in regulation of anabolic events such as synthesis of DNA, RNA, and protein.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2388906 |
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