まず原液と1:50って随分大胆だなとおもいます。Nano dropのダイナミックレンジは広いとは思いますが、そのレンジに収まっているかなど少し危惧します。260が収まっていて280が収まってないかもしれないし。またダイナミックレンジ内であってもODというのは原理的に広いダイナミックレンジを得るのは難しい測定法です。例えばOD2では照射した光量の100分の1しか検出されませんし、0.02と0.025では95.5と94.4%で光量の差は僅かです。
またAPさんの指摘のように溶液に含まれるもので260/280は変化します。ですのでキットや精製法、サンプルによる何らかの持ち込みの影響を少なくするために、そしてpHを一定にするためにある程度の希釈(ダイナミックレンジのほぼ中央あたりのOD値になればいいのかなと想像します)をしてやるのがいいかと思います。
ちなみにEDTAは260/280を持ち上げると聞いたことがあります。もしかしてRNAの溶出、または溶解をTEでやっているなら、希釈することによりEDTAの濃度が下がり260/280が下がったのかもしれません。いずれにしろ260/280は目安でしかないので、1.8だろうと1.9だろうと下流の実験(分子生物学でよくやられるものであれば)に支障をきたすことはないと思ってます。 |
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