当該タンパク質に対する抗体でimmunoblottingしましたか。
cDNAのシーケンスも含めコンストラクトのチェックもしましょう。
tagを使って当該タンパク質をaffinity精製し(~200KDaのそのバンドがCBB染色で見え流くらいになれば部分精製でもいいです)バンドを切り出してLC-MS/MSで分析してみることはできますか。
こうした方法で、とりあえず、実験上の問題点がないらしいということになれば、以下の可能性について検討ください。
SDS-PAGE は理論値にほぼ近い比較的正確な分子量を知ることができることが多いですが、それでも様々な要因(塩基性あるいは酸性アミノ酸がとても多いなど構成するアミノの酸組成の偏り、翻訳後修飾、など)に影響されて、理論値の分子量位置とは(時にかなり)異なる移動度を示すこともしばしばあります。
またシグナルペプチドの除去や前駆体から成熟型フォームへの変換(Pre/ pro体の配列で遺伝子を発現させる→タンパク質としてはプロセシングを受けて成熟型で発現)に伴う限定分解などで一部が除かれて分子量が小さくなったこともあり得ます。文献情報からそうした可能性を示唆する知見はあるかどうか精査してみてはどうでしょうか。これらはエラーによるものでなく元々の当該タンパク質の性質によるものですので、たとえ分子量が予想と違っても、本来の姿をみているということで良いと思います。 |
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