御返信ありがとうございます。
以下回答させて頂きます。
1. 複数の細胞で全く同じようにloxP配列の消失を伴う標的の欠失が起きたのでしょうか。それともクローン化した後の解析?
→今までに異なるcell lineで4回同様のシステムを用いloxP配列で挟まれた領域の切り出た経験がありますが、最初に行った3回は理論通りのloxP配列の残存を認めました。4回目の今回初めてこのような現象が起こりました。
今回のケースではCre酵素を使用した後、限界希釈後に24個のサブクローンを樹立した後に解析しました。その中の2クローンについて解析しましたが、この2クローンの両方で同じようにLoxpの残存がありませんでした。
限界希釈前のバルクでの解析はしておりません。
2. 欠失サイトの配列はどのようになっていましたか。(loxPは部分的に欠けているのか、丸ごときれいに欠けているのか、loxPを含むある程度の領域が欠けているのか。ジャンクション部に短いホモロジーがあったりするのか等。)
→通常Cre酵素を用いた場合はloxP配列の1つがそのまま残存すると思いますが、今回のケースではloxP配列を完全に認めませんでした。また、前後の領域に異常な配列はなく切り出したかった領域と共に残存するはずのLoxp配列まで完全に切り出されたと推測される状態でした。ある意味ではLoxp配列が残存しなかっただけで目的は達成された状態とも言えます。 |
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