DNAアガロースゲルの電気泳動で、不可解なトラブルに悩まされております。
泳動条件:
1%アガロースを0.5xTBEで作製し、60-90mAの定電流で泳動
問題点:
1)プラスミド(100-400ngを泳動)がうまく流れず、ゲルには入るもののマーカーに対し10kbpよりも高い位置に留まっている。OC, CCC, linearなどは見られず太い塊のようなバンドが見られる。このバンドの下に、細い一本のバンドが見られる。
2)これに対し、マーカー(200-400ngを泳動)は寧ろ速く流れ過ぎている。BPBがゲルから流れ落ちそうな時点で既に10,12kbpのバンドがゲルの1/3以上流れており、小さいサイズのバンドは流れきってしまっている。但しマーカーの各バンドはサイズ通りに分離されている。
これまでに、ストックの10xTBEバッファー、ゲルを作り直し(但し使用した粉は同じもの、ゲルの固さは妥当)、泳動槽、パワーサプライ、loading dyeを変えてみましたが、改善されません。異なるプラスミドやマーカーを流しても同様の現象が起こります。2,3日前までは問題ありませんでした。水は少なくともpHは問題ないですが、採水時の比抵抗は不明です。
マーカーとDNAの挙動が正反対なのは何故なのでしょうか。せめて何が原因か見当だけでもつけられれば良いのですが…。ご教授のほどお願い致します。 |
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