当方、乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)を用いた実験を行っているのですが、LDHの阻害剤であるオキサミン酸oxamateについて調べてるうちに、理解できない点に当たりました。
Oxamateは、①ピルビン酸→乳酸反応においてピルビン酸に対するcompetitive inhibitorであり、②乳酸→ピルビン酸反応において乳酸に対するnon-competitive inhibitorであることが知られています(出典:PMID: 8897500)。
ここで、「OxamateはLDH-NADH複合体に結合し、ピルビン酸の結合を拮抗阻害する」ので、①の記述は理解できます。
しかし②が解かりません。乳酸→ピルビン酸反応はLDH-NAD+複合体に乳酸が結合して開始する反応です。したがって、LDH-NAD+に結合するシュウ酸oxalateが乳酸のcompetitive inhibitorである旨は理解できます。では、oxamateはどのような様式でnon-competitiveにLDHを阻害するのでしょうか?
(LDH-NAD+にpyruvateが結合した不活性状態であるabortive complexと関係があるのでしょうか…?)
ご教示頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。 |
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