えdrtさん
そうですよね。私も直感的には「無理だろう」という感じだったのですが、決めてかかるのも何かな、とも思うんですよ。考え方をちょっと変えて、例えば、タンパクの糖鎖を切断してウエスタンすれば、タンパク自体は変質しているけれど、また違った情報が得られますよね。フォスファターゼ処理などもそうですね。問題は、クロスリンクの過程が非生理的(人工的)である点で、生理的な状態で起きるglycosylationやphosphorylationとは異なりますね。人工的な修飾が一回入ってしまうと、それを取り除く(脱クロスリンク)事ができたとしても、情報としての意味がなくなると思われますか? それとも脱クロスリンクの手法自体が信用できない(100%近い効率で脱クロスリンクできる保証がない)とお考えでしょうか?
極論ですが、SDS-PAGE自体、変性したタンパクを解析する手法なわけで、実験目的にかなっていて、その目的においてはきちんと機能する事(SDS-PAGEで言えば、分子量に応じてタンパクを分離できる事)が分かっていれば、変質していても良いような気もするのですが、、、
ポスドクさんがいう「ラダーになる」というのは、脱クロスリンク処理によるタンパク分解ではなく、使用したFFPEブロック内ですでにタンパクが分解しているせいかもしれませんね。分解されていても抗原が残っていればIHCでは染まるでしょうから。自分ではやった事がないので何とも言えませんが、もしそうなら脱クロスリンクが機能したとしてもウエスタンには不向きということになりますね。 |
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