炎症性サイトカインのソースは主にマクロファージ、単球、樹状細胞をはじめとする免疫系細胞あるいはその仲間の細胞、血管内皮細胞、活性化線維芽細胞と思います。いずれももともとどこの組織でもいますが、炎症が起きている場所ではたくさんいるし、たくさん産生してます。ですので組織でmRNAの増加がみられたからといって必ずしも実質組織が産生しているとは限りません。当該組織に炎症細胞浸潤などが見られるかどうかまずは組織像をよく観察してみましょう。TLR4などの抗体で免疫染色もしてみてください。炎症局所の細胞集団の構成は極めてヘテロで複雑ですので、組織で、とか臓器で、とかよりももっと微視的に考えたほうがいいです。LPSが腹腔マクロファージを刺激して、その活性化に引き続いてサイトカインを介して2次的に他の細胞が活性化してるのかもしれません。 |
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