植物の研究をしている大学院生です。
走査型電子顕微鏡(SEM)観察に用いる植物試料の固定法について、
アルコール固定は細胞が変形するので良くない、と言われていますが、無水メタノールを使うと変形が少ないという報告もあります[1, 2]。
ところが、実際にメタノール固定でSEM観察している論文をあまり見掛けません。植物の固定はパラホルムアルデヒドやグルタルアルデヒドを用いるのが一般的だと存じますが、メタノール固定はあまりいい方法では無いのでしょうか?
メタノールを使うと所要時間や作業工程を大幅に削減できるというので、もし実用に堪えるのであれば積極的に使っていきたいと思っています。
経験者やSEMに詳しい方がいらっしゃれば、ぜひとも知見をご教授いただきたく存じます。
何卒よろしくお願いいたします。
[1] Neinhuis, C., Edelmann, H. (1996). Methanol as a rapid fixative for the investigation of plant surfaces by SEM Journal of Microscopy 184(1), 14-16.
[2] Talbot, M., White, R. (2013). Methanol fixation of plant tissue for Scanning Electron Microscopy improves preservation of tissue morphology and dimensions. Plant methods 9(1), 36. |
|