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栄養培地に加える抗生物質の記述について トピック削除
No.8324-TOPIC - 2019/10/17 (木) 14:23:28 - tk
いつもみなさんの質問や回答等を参考にさせて頂いています。

論文を読んでいてふと疑問に思ったのですが、大腸菌などを用いた異種発現では抗生物質(例えばアンピシリン)を入れた培地のことをLB+Ampと記載されていたりします。
アンピシリンの略称としてはabpcが一般的かと思いますが、生化学分野ではまた別の略称が使われるのでしょうか?また、そうであればカナマイシンやクロラムフェニコールなど、他の抗生物質の略称はどうなるのかご教授頂ければと思います。
 
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No.8324-6 - 2019/10/17 (木) 23:26:49 - tk
皆様、ご回答ありがとうございます。
「抗生物質 略称」で調べてみると臨床系の略語しか出なかったので、とても参考になりました。理由があってAmpなどの略称が使われているのですね。遺伝子や異種発現を扱った実験では、たしかに耐性遺伝子と関連させた略称の方が分かりやすいですね。

ありがとうございました。

(無題) 削除/引用
No.8324-5 - 2019/10/17 (木) 18:19:46 - SYBR master
あと、略称についてはかなり変遷しています。

Vector mapの表記だと、アンピシリン初期の頃はblaまたはApであり、いつの頃からかAmpがメジャーになりました。テトラ・サイクリンだと、初期はTcです。カナマイシンは今はKanが主流ですが、初期はKmです。クロラム・フェニコールは記憶の中では最初から耐性遺伝子Cmですが、Cpだと都合が悪い略語があったのだと思います。

Ap,Tc, Cm, Km, Sm, Emの2文字表記は、古くからある教科書ではまだ残っています。たぶん、Figureの文字部分を、文字転写シート等で作っていたときの名残だと思います。追記されたところでは、Amp, Kanに変わっていますけどね。

(無題) 削除/引用
No.8324-4 - 2019/10/17 (木) 17:17:18 - SYBR master
Bはどこから来たの?は私自身、臨床の先生に聞いたことがあります。日本でも、特に臨床系しか使わない略称なので、気になって昔々調べて見たんですが、正しいかどうかの確認含めて追加で調べてみました

ABPCはaminobenzyl-penicillinの略で、修飾化合物+基本物質名で名付ける、天然由来化合物のアナログではよく使われている命名方法です。

売り出されたときに、製品名は最初はPenbritin、 その後ampicillinが物質の正式名称となったようですが、さすがに生まれる前のことなので、こまかくはわかりません。発見、発売の初期の頃はampicillin (aminobenzyl-penicillin)と、日本以外の研究者からも両名併記で書かれています。たぶんこれはpenicillin系の抗生物質であることを示すためと、特にPenicillin G(benzyl-penicillin)との、薬効の比較に使われていたようです。その後1970年代中頃には、aminobenzyl-penicillinという名称は、海外ではほとんど使用していないようで、日本からの論文以外にはほとんど見当たりません。しかし、製品名をを公的な論文等に書くのを由としない時期に、日本ではアナログ名が使われていたようで、またこの略語は日本だけの習慣であり、特に臨床系が英語の論文でもampicillin (ABPC)を使用するようです。

たぶん先輩の論文を参考にして論文書くときに、何も考えずに使い続けたんじゃないでしょうか。

(無題) 削除/引用
No.8324-3 - 2019/10/17 (木) 17:05:11 - T-2
たぶん、アンピシリンをAmp、クロラムフェニコールをCmと言うのは
生化学分野でそれぞれの耐性遺伝子に由来するのではないでしょうか。
一方、アンピシリンをABPC、クロラムフェニコールをCPと言うのは
臨床で使われている略語だと思います。

アンピシリンのABPCは、アンピシリンの化学名
Monosodium(2S, 5R, 6R)-6-[(2R)-2-amino-2-
phenylacetylamino]-3, 3-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-
azabicyclo[3. 2. 0]heptane-2-carboxylate
のAzobicycloからAB, heptaneからP, CarboxylateからCをとったのでは?

(無題) 削除/引用
No.8324-2 - 2019/10/17 (木) 15:28:36 - ちき
https://aac.asm.org/content/abbreviations-and-conventions
http://www.bsacsurv.org/science/antimicrobials/
など。

恥ずかしながらabpcというのは初めて知りました。ただ、ampicillin abbreviation abpcとampicillin abbreviation ampでそれぞれググると、ヒット件数は後者のほうが圧倒的に多いので、abpcが一般的とは言えないように思います。上の2つのURLにも載っていません。abpcのヒットは極端にjpドメインに片寄っているような気も。

ところで、"b"はどこから来たのでしょう?

栄養培地に加える抗生物質の記述について 削除/引用
No.8324-1 - 2019/10/17 (木) 14:23:28 - tk
いつもみなさんの質問や回答等を参考にさせて頂いています。

論文を読んでいてふと疑問に思ったのですが、大腸菌などを用いた異種発現では抗生物質(例えばアンピシリン)を入れた培地のことをLB+Ampと記載されていたりします。
アンピシリンの略称としてはabpcが一般的かと思いますが、生化学分野ではまた別の略称が使われるのでしょうか?また、そうであればカナマイシンやクロラムフェニコールなど、他の抗生物質の略称はどうなるのかご教授頂ければと思います。

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