ほ乳類細胞ベクターにインサートを挿入したプラスミドを精製したのですが,シークエンスが上手く行きません。
インサート入りプラスミドはキットを使って精製し,NanoDrop を用いて吸光度を測定しました。その結果,濃度,吸光度とも問題ない値をとっていました。
そのサンプルを使ってシーケンスを行ったのですが,全てのサンプルについて,N(未決定塩基)しかでず,何一つ塩基が読めませんでした。
同じプロトコールで,違うサンプルを用いてシークエンスを解析したところ正しく読めていたため,サンプル側に問題があると思ったのですが,どこに問題があるのか分からずここで質問いたしました。
お答えいただけると幸いです。
プロトコール
プラスミドDNA(200ng 相当量) X μL
5 x Sequence buffer 2 μL
Primer (1.6 pmol/μl)
*pcDNA3.1-Sequence-F 2 μL
*pcDNA3.1-Sequence-R 2 μL
Big Dye pre-mix 2 μL
D.W. X μL
*それぞれ1 tube ずつ調製
サーマルサイクル:(94℃,30 sec,50℃,20 sec,60℃,10 min)x35 cyc
サーマルサイクリング後, D.W. を10 μL加え,30 μLの 2-propanol を加え,ピペッティングにより混合した。
↓遮光 15 min 静置
↓14,000 rpm,20 min,25℃
上清を除いた。
70 %エタノールを125 μL加えた。
↓14,000 rpm,5 min,25℃
上清を除き,ペレットを真空乾燥機で乾燥させた。
20 μLの Hi-Di Formamide を加え,ピペッティングによりペレットを溶解した。
↓95℃,2 min(サーマルサイクラーで)
↓氷上5分,静置
シークエンス解析
シークエンサーは,DNA Sequencer (ABI 社 3130xl)のもので,プライマーはコロニーPCRに使った物を使用しました。 |
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