抗体の混入を回避し、コンタミのタンパク質をできる限り減らすには、IP用に市販されている磁気ビーズに直接、抗体を架橋させ、溶出は出来るだけ少量のGlycine-HCl (pH2.0~2.5)で行い、そのあとTris-HCl (pH8.8)を1/10くらいいれて中和すれば良いです。
注:抗体液にはアミン類(グリシンとかトリスとか)や安定化のためのタンパク質(BSAとか)を含まないものを使用することが重要。これらは抗体とビーズの架橋反応を著しく妨害します。
Negative cont(コンタミのタンパク質のサブトラクション用)としてnormal IgGあるいは低分子化合物に対する抗体を等量、ビーズに結合させたものを用意して全く同様の工程を行い、(切り出し法ならば)同じゲル位置を切り出してMSで分析することもしてください。 |
|