パン小麦ならゲノムサイズがでかい(17 Gb)ので、1コピー当たり17 pgのDNA量なので、PCRで確実に走る1000コピー程度だと、ミトコンドリアや葉緑体DNAも加味すると20 ng、1反応のPCRには必要です。
小麦の種子1粒の重さが、30-40 mgで、100 mgから期待されるDNA抽出量が、3-5 マイクロgです。なので、一粒から良いとこ1マイクロgのDNAしか取れないので、エタチンかますとたぶんロスする可能性が高いですねぇ〜、キャリアー使うなりよほど慎重に行わないと。数を考慮すれば簡易抽出しか無理。簡易抽出するにしても、1.5 mLチューブではその後の作業も、個別分注しか無くなるので、96穴plateでないとかなり難しいと思う。
いっそ発芽させて、子葉と根から抽出した方が、DNA量は確保できそうだし、スターチによる阻害も無視できる。DNA量確保できそうならPCR用の簡易抽出もできると思う。私なら、実験対象では無い種子で、発芽、子葉・毛根回収、凍結し凍ったまま破砕・簡易抽出、PCRまでを予備実験として行うと思います。で発芽までに必要な時間とか算出し、実際どれ位の日数掛かるのか見積もりを出して、期日までに可能な実験系であるかどうか、相手に訴えると思います。
96穴 plate でnega-,posi-コントロール含めて 少なくとも32回PCR。電気泳動は96 wellの装置で無ければ、mupidの大きいゲルで、17 well のを使用して、プレート1枚の結果確認に8回流さなければいけないので、合計252回。DNA抽出に予算を出して貰えないなら、少なくとも電気泳動の部分で、少なくとも1度に48サンプルぐらい確認できるようにしないと、やる気にはなりませんね。あと8チャンネルピペットとか、連続分注ピペットも要求します。明らかに腱鞘炎になりそうな数だし。 |
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