まずその遺伝子が発現した理由が、原因なのか結果なのかという議論があると思います。原因であれば、それによって何か影響が出てるのだが、別の要因でマスクされてるだけなのかもしれないし意味があるけど牛消しあってるのかもしれないです。結果の場合は、その遺伝子を制御する別の何かが重要であり、たまたま下流にそれも存在したから発現がみられたに過ぎないがあまり深い意味はないということだって考えられるでしょう。
後者の場合は、なぜ意味のない遺伝子もわざわざ発現制御させなくてはいけないのか?という疑問になるかもしれませんが、それ自体がある意味細胞生物学というかシグナル伝達やトランスクリプトームやレギュロームの仕組みや進化論など色々なニュアンスを含めた研究対象であって、そこに意味を見出すならばそれ相応の検証可能な研究テーマまで落とし込んで研究すればいいだけの話かと思います。例えば、進化論的には遺伝子制御のロバストネスとか揺らぎや曖昧さを一定量残しとくことで改良の余地があるとする考え方もできますし、それ自体が無駄だけどたまたま残ってしまったとか進化的に完全系ではないから生き残ってるという言い方もできるでしょう。 |
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