アルカリ変性により、プラスミド二重鎖の解離が進みます。これはインタクトでニックのないcccは、開放末端のない環状なので、一分子の中で部分的にでも解離が起こると、プラスミドが全体の対合に歪みを生じます。これは通常のプロトコールに従っていてもある程度起こりますが、処理が過剰だと変性プラスミドが増えてきます。
これによる顕著な影響は制限酵素で切れなくなること。
部分的な解離だとわかれば、目的の実験で使えるか否か、想像がつくでしょう。
例えばシークエンスやPCRの鋳型なんかなら無問題ですし、大腸菌や細胞に導入する実験も、宿主内の修復機構があるので問題は少ない。 |
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