抗原抗体反応だって質量作用則が働く化学反応の一種に違いなく、
反応時間なんて、抗原抗体の解離係数や濃度と温度との兼ね合いです。
同じ抗体を使った実験で、反応時間を多く取るなら抗体濃度を薄めるとか、なんとか、条件が違っても同等の染色結果を得るためにある程度の調整は可能でしょう。
室温数時間が適当な反応を、そのまま一晩にしてしまっては、抗体の性能によっては非特異的結合も上がってきて、S/Nを下げてしまう可能性はあります。反応時間を延長するには改めて抗体濃度を最適化する必要があるでしょう。目安として抗体濃度と反応時間は反比例。
室温一晩だからといって腐るようなことは、よほど不潔な環境であるとか試薬が汚染されているとかでなければないですよ。生物標本は固定処理されているし、試薬、バッファーだって腐るほどの汚染はふつうないでしょ。心配ならアジ化ナトリウムでも加えとけ。 |
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