薬物の作用点は必ずしも1つじゃないし(ていうか、複数ある方が普通と思う)、特に濃度が上がれば、比較的親和性の弱いターゲットにも作用するようになるし、その結果として低濃度の時とは違うことがおこってくきて、それでまた2次的に別のことも起きてくるかもしれないし、濃度あげるにつれて、まあ、なんでもありになってくる。詳しく書けないけど濃度あげるていくと逆のことが起きてくる分子は実際ある。
バンドが2本になるのはすごく重要な発見かもしれない。リン酸化などの翻訳後修飾も予想される。当該分子がリン酸化されるものならば、その分子のリン酸化フォームを認識する抗体で見てみるといい。抗体が市販されていなければ、IPで当該分子を精製したものについてpTyrとかpSer/Thr抗体(注:いい抗体少ないけど)でウェスタンしてもいい。IPしてLCーMS/MSで分析してもうまくすると翻訳後修飾が検出できる可能性ある。
分子量が大きいタンパク質でなければ、IPしてMALDI-TOFで2本のバンドのタンパク質それぞれの精密な分子量を測定し、両者が分子量的にどのくらいズレてるかで、予想される修飾や限定分解についての重要な情報を得ることもできる。 |
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