皆様ありがとうございます。まわりの人にきいても、それはだからまああれだよ、みたいな答えしかなかったので、ここで聞きました。たとえば父方由来の対立遺伝子に(アミノ酸配列を変えてコードする蛋白質の機能的に影響しうるような)変異があって、母方由来の対立遺伝子が野生型のようなヘテロの場合、発現のレベルが細胞ごとにいづれか一方に偏るとしたら、組織でも培養細胞でもその遺伝子変異の影響は個々の細胞ごとに一様でなくいわばモザイクのような感じになるのかなとおもったのです。今度、常染色体リンクの劣性遺伝疾患のことを研究したいのですが、個体あるいは器官としては表現型は正常(野生型)でも組織を構成するひとつひとつのの細胞のレベルでは``正常(野生型)``のそれとはちがうのかなとおもって。
インプリンティングを受ける遺伝子の場合ははじめにどちらか一方が発現するように決められてしまうので、それはわかりやすいのですが、そうでない遺伝子はどうなふうになってるのかなとか思って聞きました。分化した体細胞になったあと、多くの遺伝子についてどちらかの対立遺伝子を強く/弱く発現させるようなより高次のエピジェネティックな調節機構があるのでしょうか。でもその場合でも父方由来の対立遺伝子も母方由来は化学的には構造はおなじとおもうし、じゃあどうやって両者を識別するのか、単にランダムに起きたメチル化みたいな遺伝子修飾の結果きまるのか、でももし両方抑制したらこまるので、その加減はどうやってるのかなあとか考えだしたらもっとわからなくなってしまい聞きました。 |
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