おおさん、お手数かけて申し訳ありません。自分で調べても引っかかってこなかったのですが、両論文とも非常に興味深いです。本当にありがとうございます。
最初の論文は残念ながらフルで見れる環境にありません。アブストラクトを見る限り、少なくともアネキシン陽性細胞についてはソートして電顕観察しているようですね。結論から察するに、放射線照射のリンパ球では、アネキシンやTUNEL(DNA fragmentation)がプライマリーネクローシスでも陽性になり得るようで、我々の実験結果と合致するように思います。タダで読める方法がないか、ちょっと探してみます。
2本目の論文はPMCなので、全部読めました。方法論としては、普通にソートして標準的な手法で電顕にかけているように読めますが、PI陽性の細胞は分離されていないようです。この論文で分離されている「アネキシン陽性PI陰性」細胞は、アポトーシスの特徴を全く示さない腫瘍細胞(グリオブラストーマの初代培養)のようで、ソートによる形態への影響はあまりないのかもしれません。Resultsの記載では、ソート後リカバリーのための培養を経て電顕にかけたとあるのですが、マテメソではソート直後に直接電顕用の固定を行なったと書かれており、実験方法の詳細についてははっきりしないところもあります。いずれにせよ、「アネキシン陽性PI陰性」の表現形だけでアポトーシスと短絡的に結論するのは危険である事は理解できました。どうもありがとうございます。
我々の実験でソートしてみるかどうかは、来週、FACSファシリティ、EMファシリティの責任者と話し合って決める事になりました。それまでに、自分でももう少し文献を探してみます。 |
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