フェノールクロロフォルム抽出は必ずしも乳化するまで撹拌しなければならないものではありません。水層とフェノール層の界面でもタンパク質の不溶化は起こるので、ローテーターなどを用いて気長に転倒混和すればよろしい。
PCI (フェノール:クロロフォルム 1:1混合液)は水と相分離しやすいのが取り柄ですが、バッファ飽和フェノール単体のほうが水に馴染みやすく分、乳化しやすくまた多糖類などのPCIでは水層に行ってしまう不純物も除去されやすかったりします。昔は、フェノール→PCI→クロロフォルムのように段階的な抽出するのが主流でした。
で、このように激しく混和できないような場合は、まずフェノール抽出から始めるといいと思います。あるいは混和の段階ではフェノールのみ、相分離させる段階でクロロフォルムを加えるとか。 |
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