4つの異なる遺伝子で同じ事が起こっているなら考えられることが絞れてきます。
1)Vector プラスミド自身が大腸菌の増殖を抑制する可能性
2)実験の過程で何らかの不適切な要因がある可能性(たまたま使った培地がへんだったとか)
1)のばあい、極端に増えが悪い場合はRecombinationなどが起こったプラスミドがドミナントになりやすいので、大腸菌を変えたほうが良い場合が多いでしょう。ただRecombinationしたプラスミドがドミナントになった場合大腸菌の増殖にネガティブな要素が取り除かれているだろうから、増殖がと途中で激変するとかないならそれでもプラスミドはとれる可能性はたかい。わざと低温、低濃度抗生物質でコピー数を減らして培養するというオプションもある。Vector プラスミドでは大腸菌の増殖が遅いとかない場合、4つの違ったインサート全部で増殖抑制されるという事は、かなり可能性として低いと思うので2)の可能性を疑うほうがいいように思います。
ちゃんと増えるプラスミドにおいてアンプの量が2倍程度になってもそんなに明らかな大腸菌の増殖の違いが認識できるほどになるとは思えません。ただしRecombinationなどを起こしやすいものであれば、変なプラスミドが発生する機会が増える可能性が高くなります。 |
|