1. オフターゲットがあるかないかというのをshRNAのようなバルクでの利用はしないし、判断が現実的に難しいので設計の段階で通常は省きます。もっとも完全にオフターゲットをなしにするためには実験的な確認(全ゲノムシーケンス等)が必要だと思いますが、臨床治験でもなければ通常はしないでしょう。
2.2-3gRNAを設計する主な目的はオフターゲットよりも確実にノックアウトできるターゲットを探す(効率の良いもの)目的のほうが強いです。よって、混ぜて利用するのは悪い戦略ではありません。ちなみに切断効率が良くても、indelの位置によってはマイクロホモロジーでin frameでアミノ酸が繋がるものばかりとれることがあります。業者は確実に落とすことで金を取るので、混ぜて確実な結果を出そうとしてるんでしょうが、自分で作るなら不要です。
3.マウスなどの個体作製が目的の場合は、オフターゲットはバッククロスを重ねることで希釈されるので、現状ではそこまでこだわってる人は少ないと思われます。ただ、念のためexon上にオフターゲットの可能性のある配列ぐらいは避けるのが一般的です。
複数のgRNAを混ぜたら当然オフターゲットのリスクも増えるので、一丁一旦です。 |
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