Biometraのシルバーブロックが、温度管理精度が高、や上昇下降速度も色々変更可能なのでお勧めですが、現行品はお値段は高く、消費電力も軒並み5.5Aにまで上がっているのでそこが難点です。以前の製品は確か、2.5から3.5Aでしたので。
そこそこ温度管理で良いのならば、TakaraのDiceやBioRadのT100も使っていましたが、この2製品は温度の上昇下降速度および時間の変更が可能なので、PCR以外の反応で重宝しています。消費電力はDiceが5.0A, T100が7Aです。
消費電力にこだわっている理由は、複数台利用するときに、一般的な日本の延長コードはキャパが15Aまでで、またそのコードがつながっているコンセントの電源系統は20ないし30Aです。消費電力が小さければ小さいほど、延長コードに配線できる機器数を増やせ、また一つのコンセントに接続できる台数も増やせる(計算できる)ためです。電源系統は、大学や研究所の施設管理に聞けば、配線図のコピーが貰え、どのコンセントとどのコンセントが同じ系統か判ります。ここをおろそかにすると、気がつかないうちに電源落ちがおきて、同一系統のコンセントに冷蔵庫やフリーザーがつながっていた場合、それらも止まります。
あと、最近出入りの業者さんから聞いた話だと、延長コードのキャパ15Aを超えてPCR機器を接続すると、誤作動したり(これは知っていた)、各種センサーが壊れることがある様ですので、注意が必要です。つい最近、我々の研究室で出入りの学生が勝手にコンセント付け替えて、PCR機器1台のヒートリッドセンサー壊れました。 |
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