別トピの質問者さんもそうでしたが、バッファー交換でいちいちゲル抽出するなんて、オーソドックスでない方法を採用しているのはなぜかと不思議に思います。どこかに、そういうソースがあるのでしょうか。低塩濃度→高塩濃度と処理するとか、エタノール沈殿でバッファー交換するとか、これは手抜き法でも、裏技でもなく、全く正攻法なんですけれど。
各ユニバーサルバッファーで使用した時の活性やスター活性の有無、複数の制限酵素で消化する方法、推奨バッファーが違う時の対処法などは、メーカーのカタログのappendixなんかに出ています(実験書よりも親切。Molecular Cloningでも、古い版では制限酵素の使用法に多くを割いていたけれど、新しい版ではメーカーの情報に任せている)。今では、カタログ本来の目的はメーカーのウェブサイトがあるので、印刷版のカタログなんか見ないかもしれませんが、molecular workのハンドブックとして手元において、事あるごとに参照してしかるべきものです。わたしも、Molecular Cloningとともにメーカーカタログから多くを学びました。もちろんメーカーウェブサイトにもその手の情報は出ているのですが、印刷された冊子の方が使いやすいですよね。NEB, Fermentasのカタログは情報が充実しています。Takaraも最近は製品が増えて、情報にあまり多くを割いていませんがかなり使えます。Rocheほか幾つかの会社では項目ごと(制限酵素とか)の無料のハンドブックがあります。
実際どうするかは、実際自分で検討して欲しいのですが、私が思いつく方法をヒントとして、
・buffer 1でMfeI消化(buff4の時の75%の活性があるので十分)→塩濃度をbuff2相当まで上げてHind3消化
・buff2で同時消化 (MfeIは50%の活性がある)
・MfeIのisoschezomerであるMunIを使いbuff2で同時消化(MunIの推奨バッファーはbuff2=buff M)。 |
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