同じモル数で換算する場合だと、末端の数は分子量が小さいものの方が総体的なDNA量に対して総体的に多くなるため、確率的に邪魔が減るのではないかなあと思います。
DNAの反応も抗体抗原反応も結局は邪魔者との結合に対するS/Nでしかないのであれば、一定のキャリアーDA等があった方が安定する極低濃度の範囲を除けばできるだけ目的物どうしが多い方がいいのかと思います。
もちろん一般的な形質転換による効率という場合はそれ以外にも色々なステップが絡みますから環状化も含めて小さい方が圧倒的に効率が良いのかもしれません。
ただし、2物間の抗体IPとかの場合はバッチでやるよりもどちらかを固相化した方が効率が圧倒的に良い傾向にもあるので、水中(次元)反応よりどちらか一方の自由度が制限されてた方が効率が良い場合もあると思います。
いずれにせよ、一般論で言われる大きさとかの話はあくまで経験則的なものが主に根拠担ってると思うので、厳密にどのステップのどの反応の効率をどう比較するかというのまで言及しようとすれば古い論文でパラメーターを議論してるものはあるのではないかともいます。
極論言えば、生体内でのポリメラーゼの反応、転写因子の結合、dsDNAの切断やHDR,NHEJなどの活性を認識して修復するメカニズムなんかでも同じような理論が存在してくるのでね。
実際、クローニングに限っていうと個人的な感覚としてはT4による5塩基程度の末端の ligationより15塩基ぐらいの凸末端のハイブリダイゼーションの方がはるかに効率は高い気もします。あくまで感覚的なものですが。 |
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