年末でプライマーオーダーが制限されている中、どうにかレビューアーのコメントに早く応えたく、プライマーを注文することなく、現時点でできることを考えています。
私は2型膜貫通タンパク質を研究しています。
N末に細胞質ドメイン(CPD)、C末に細胞外ドメイン(ECD)、その中間に膜貫通ドメイン(TM)があります。
レビュアーからは、N末にFc部位を持たせたECDのFc融合タンパク質を作るように指示がありました。
そこで本来であれば、
Fc-ECD
というコンストラクトを作るべきなのですが、もちろんそれは年始にプライマーを注文して作ります。
ただ、年末にもがっつり仕事をし、いわゆるうまくいくかどうかの”感触”を知りたい衝動にかられています。
そこで今手元にあるコンストラクトである、
kozak sequence-CPD-TM-ECD in pcDNA3.1(+)
上記のいわゆる完全長の遺伝子がクローニングされたプラスミドをPme1で切り出し、それをpFUSEN (invivogen製)のEcoRVサイトに平滑クローニングすれば、インフレームでFc融合タンパク質が出来上がることになります。つまり、
Fc-kozak sequence-CPD-TM-ECD
となります。
これを正月前にどうにか作って、COS1に一過性導入し、3日後の培養上清をプロテインAカラムで精製し、三が日以内に結合実験(フローサイトメトリー)が出来ればと思っています。それで”感触”が掴めれば本番であるFc-ECDのために年始にプライマーを注文し、1月中にどっしり構えて手堅いデータを出せればと考えています。
大変個人的な理由ですが、年始までプライマー注文を悠長に待っていられません。
そこで質問なのですが、
”Fc”-kozak sequence-CPD-TM-ECD
はきちんと細胞外へ分泌されるでしょうか?
もちろんFcがN末にあるので、Igkのリーダー配列が分泌配列として機能しますが、この全長にはCPDやTMまでも含まれています。これらが細胞内や細胞膜に貯留する懸念になりますでしょうか?
このデザインで論文に出そうとは考えていません。
ただ、1日でも早く感触を掴みたいために、今ある材料で何が出来るかを考えた結果、上記のようなアイデアが浮かびました。
どうか、ご教示いただけますと幸いです。 |
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