普通はlipofectionでコトランスフェクションする場合はほとんどの場合片方のみ入るなんてことはありえない状況になります。というのは、リポフェクションは尋常でない量のDNAをどかっと入れるので、細胞にどちらか一方のみが選択的に入るなんてのは確率的に非常に稀なことになるからです。
この原理を利用して耐性マーカーの乗ったベクターをコトランスフェクションをすることで安定発現株をセレクションすることは昔からよく行われています。ただ、より確実性を保つためと、強い発現クローンを取るためにセレクションで用いるベクターの量を1:5や1:10ぐらいの少なさにすることが一般的ですね。
もちろん、promoterの強さとか淡白自体の安定性の違いによってタンパク量自体のブレはあると思いますが、原理的にDNA量で1:10だろうが1:100だろうがどちらか一方のみがliposomeに含まれて取り込まれるなんてことは普通は起きないということです。細胞内にDNAはすこしばかし入ったからといって十分に転写されるかどうかは少し別の話ではあります。 |
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