たとえば補体分解物やサイトカインに呼ばれて急性炎症部位に集積してきた白血球(主に好中球)は,すみやかに毛細血管内皮に接着し、接着/脱着を繰り返しながら内皮細胞上をローリングしさらに緩んだ細胞間隙をぬって血管外へ出て組織内に浸潤していきます(この機序については昔からたくさんの研究がありますし、画像検索すれば模式図があるます。動画などもあるとおもうので、実際のそれを見た方がイメージ掴みやすいです)。とくにきにせず普通にHEしても、組織内に桿状ないし分葉核を有する炎症性細胞が(あるいはそれが死んで核が塵状になった残骸を含むこともある)無数に浸潤した典型的な炎症の染色像が得られます。
亜急性期や慢性期あるいはアレルギー性炎症などでは集まってくる主体となる炎症性細胞は少しずつことなりますが、いずれもにたような挙動をしめすとおもいます。
一般的な炎症部位の細胞動態を考えると、危惧されるような、集積した細胞がフリーで血管内腔に浮遊したままという状態はあまりないとおもいます。 |
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