抗体とビーズの間の架橋は現実には100%ではないので架橋しそこなった抗体がどうしても少なからずいます(この辺は製品の質や性能にかなり左右される。)。これらも(特にセファロースやアガロース系の)ビーズにはゆるくくっついてそれなりに残存するので、SDS bufferで洗えばビーズから取れて溶出物に混入します。もちろん量的には少ないので蛋白質染色では検出されないかもしれないですが、WBするとしばしば強いしぐなるとして検出されます。IPするまえに抗体ビーズを0.1M Glycine-HCL buffer (~pH2.5)で1回さくっとあらってから使うと、架橋できてなかった抗体はこのときにかなり除けます。and/or 溶出bufferを
少量の0.1~0.2M Glycine -HCl buffer (pH2.5)にするとSDSで溶出するよりはバックグラウンドの持ち込みを減らす事が出来て純度あがります。
もちろん溶出物はすぐに1MTris(pH9.0)等を適量入れて中和します。 |
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