>2. コントロールを100%として、コントロールにもSDをつける方法として、コントロールのそれぞれの回の実測値を3回分の実測値の平均値で割って、その値を使ってSDを算出する方法があると聞きました。この場合、コントロールのSDとそれ以外のサンプルののSDは違うものなので正しくないと思うのですがあってますか?
例えばqPCRについては以下のような記述のハンドブックにあります。
http://www.takara-bio.co.jp/prt/guide.htm
誤差範囲の計算方法 ・・・・
誤差範囲の計算方法は、解析手法(検量線法/ΔΔCt 法、シングル PCR/マルチプレックス PCR)によって異なる。シングル PCR の場合には、ターゲット遺伝子を測定したチューブとリ ファレンス遺伝子を測定したチューブとの間に対応関係がないため、個々の定量値を求めた 段階で平均し標準偏差を求める。マルチプレックス PCR では、ターゲット遺伝子とリファレ ンス遺伝子を同一チューブで測定するため、対応関係が存在する。この場合には、リファレ ンス遺伝子の定量値でサンプル間の標準化を行った段階で平均し標準偏差を求める。以後の 相対定量解析で、平均値の除算や減算を行う際、標準偏差も専用の計算式に当てはめて演算 する。計算方法の詳細は、User Bulletin #2(Applied Biosystems 社)が参考になる。
基本的に2の考え方は各Ct値に絶対的な比較をしてるのと同じような意味を持つことが前提になりますが、その場合は実験結果1,2,3....の計算も同じようにCt値の平均を取ってから換算式に合わせて計算することが正しいやり方になると思います。ただ、その場合は標準偏差も誤差の伝播法則に従って計算すべきですが、その辺が曖昧になってる論文は世の中でたくさんあるような気はします。 |
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