米国や中国での注目度が高まっているようです。2019年は約35%は米国、30%は中国からの論文だそうです。中国の掲示板でも査読の厳しさは話題で、iScience直接投稿→リジェクトor粘って掲載の経験談も増えています。Cancer Cell→iScienceリジェクトから最終的にPNASに掲載された例も。生物系以外ではChem/Joule/Matter(IF 15-20)からが主で、in-houseの厳格な査読で他分野の論文(エネルギー・物質化学など)も多く質が高い点が今後この雑誌の強みになりそうです。
2018年の3月創刊なので初回はあくまでもPartial IFで、来年はまず6を超えてくるだろうと月々の成長率から推測されていますね。今後数年かけて7-9にもっていくというEditorのプランは進んでいそうです。欧州や日本含め認知度がまだ低いのが難点ですが、掲載される論文の質からも長期的には妥当なラインかと思います。
Cell Pressの公式ブログではNeuronでリジェクトされた場合はiScienceでの査読は保証して、リジェクトの場合は同分野のCell Reportsを提案するというルート(iScience→Cell Rep)も紹介されています。イチノさんもご指摘されてますが、Cell Repとの上下関係はなさそうです。iScienceはCell Pressにとって唯一の総合誌の位置付けなので、将来的に質がIFに反映されるなら8-9付近まで到達するでしょうし、その場合は多分野を含む同じ土俵のPNAS等との比較・特色の違いによる差別化になるのでしょう。 |
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