一つ一つに丁寧に回答してくださり、ありがとうございます。
@用いている株について
Takara社のY2H gold (bait) とY187 (prey) という株です。
マニュアルを見ますと、Y2H goldの方のreportersに、AbA, HIS3, ADE2, MEL1と書いてあります。
Y187の方は、MEL1, LacZと書いてあります。
なので、Y2H goldにbaitとpreyをtransformすれば、スクリーニングは可能という理解でよろしいでしょうか。
ADNAの調製について
私の研究内容に触れてしまうので伝えきれないのがもどかしいですが
オリジナルのPreyライブラリを作製しており
十分な多様性を持つようなライブラリを大腸菌からどうにか調製してきた現状です(数年かかりました)。
DNAのlotが変わってしまうこと、一から十分な多様性を持つPreyライブラリを作ることは、個人的にはかなりクリティカルです。
preyをtransformした酵母は、多様性を確保した上で数十本stockできていて
それを一本ずつ用時解凍するという形で使用しようと考えていました。
いいスクリーニング法とは言えませんが、このストックを無駄にしたくないと考えるなら
既に手元にあるPreyライブラリ in Y187にbaitをtransformして
LeuとTrp欠損SDプレート下で、X-a-Galで青色に呈色する株を拾ってくるという方法もできるということですね。
無数に生えてくるコロニーの中から、青コロニーを探す方法になるので
上手な手法とは全く言えませんが…。
Bその他の作法について
大変参考になります。
プレート上のmatingは、コントロール株の作製やスクリーニング後の相互作用の再評価に使用させてもらいます。
また、stockからの起こし方についても、我流でやっていました。
教えていただいた方法に改めます。
液体培地でのmatingを安定させるのは、なかなか難しいようですね。
自身で今後やろうとしているのは
振盪数を今より下げる、baitの割合を今より増やす等
酵母同士が安定して出会うことができる確率を増やしてみることです。 |
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