生CHOで再現よく細胞膜が染まったと書いているところを見ると、標的のリガンドは膜タンパク質なのですね(あるいは糖鎖ほか?)? 拡散性の分子ではなく。
往々にして、膜タンパク質は疎水性溶媒や界面活性剤を嫌います。足場になる脂質膜の溶出によって抜けてしまうからです。アセトン、アルコールなどの脱水固定は向かないかもしれません。PFA固定のあとの操作でTriton X-100やTween 20などを使っている場合は、省くか濃度を下げるか、もっと弱い界面活性剤(ジギトニン、サポニンなど)を使うといいかもしれません。
膜タンパク質をよく固定するのはPLP。これは糖鎖を過ヨウ素酸で開裂してアルデヒド基をだすことで架橋がかかるようにしたものです。糖鎖をエピトープとする抗体には向きません。
Formaldehyde自体もアミノリン脂質などを標的に膜をよく固定すると言われていますが、Mg++やCa++を加えるとさらに効果的に固定されます(4% PFA in PEM bufferなど)。 |
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