アルブミンはモノメリックな蛋白質ですが還元時と非還元時でSDS-PAGEでの易動度が異なります。還元時は67KDa付近ですが、非還元のときの方は易動度が遅くなり、みかけの分子量はもっと大きい値を示します(実際にその分だけ高分子量化した訳ではなくて単にゲルの中を動きにくくなったということです)。分子内ジスルフィドあるいはいろんなものと反応するために使うシステイン残基のフリーのSH基の状態が移動度に影響するらしいです。生理的に重要なシステイン残基を有するものや、システイン残基の多い蛋白質はそういうことが起こりやすいかもしれません。なので探せばそういう蛋白質はわりと結構あるとおもいます。
SDS-PAGEの示す易動度はかなり正確に分子量を反映すると思って概ね正しいですが、必ずしも絶対ではなく、蛋白質よっては実際の分子量を反映しない結果を示す例外もあります。 |
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