あまりにも基本的な実験でしかないんですが、詰まっています。
...gagctcggtacccggggatcccgcca...というMCSの、SmaI-BamHIに700 bpのプロモーターを、その後SacI-SmaIに700 bpの遺伝子(WTと変異ありの2種)を導入しようとしています。
PCRしたプロモーターをライゲーション
→プロモーター内部のプライマーとベクターのM13RevとでコロニーPCRし、サイズ完璧
→ミニプレップ
→PCRした遺伝子をライゲーション
→遺伝子内部のプライマーとベクターのM13FwdとでコロニーPCRし、サイズ完璧
→ミニプレップ
→シークエンス
という何の変哲もないステップなのですが、シークエンスを読んだ結果、まず、プロモーターがBamHIとすぐ下流のSmaIサイトでもなんでもない意味不明な所に挿入されていました。
プロモーター用プライマーの相補鎖は...ATGCCCGGGTとなる(=プライマー自身は5'ACCCGGGCAT...3')のですが、読んだシークエンス結果は5'...cccggggatcc...(プロモーター700 nts)...atgcccccgcca...3'という感じです。
確かにSma-Bamの間が短すぎて大丈夫かな、とは思ってたんですが、それでもなぜこんな風になるのかが謎過ぎます。切れたのはBamHIのみで、一方だけなぜか平滑化…??もちろん、平滑化処理などしていませんし、ベクターはAP処理しています。
そして、導入遺伝子の方は、コロニーPCRで増えていたのに、読んでみたら空っぽ、全く挿入されていませんでした。
なお、WTの方だけコロニーPCRの当たりがあったのでミニプレップを進め、変異の方はライゲーションからやり直したのですが、そのやり直しプレートを用いた変異遺伝子のコロニーPCR時に、コントロールとしてミニプレしたWTプラスミドを一緒にPCRかけたのですが、「変異遺伝子コロニーPCRの当たり=750 bp、サイズ理論どおり」であった一方、コロニーPCR時にはそのサイズだったはずのWTプラスミドは、300 bp程度の増幅産物と、これまた本当に意味不明な状況になりました。
そもそもシークエンスを読んだ結果空だったので、300 bpが増えてきたのも一体なんだったんだ、って話になるのですが…。
またちなみに、1ステップ目のプロモーター導入では、形質転換後大量のコロニーができる完璧な形だったのですが、2ステップ目の遺伝子導入では、形質転換後7, 8コロニーしかできないという、この時点で正直何かおかしいと感じるものでした(変異遺伝子は、1回目当たりが0、ライゲーションし直して、当たりが4/6だった、という感じです)。
(これ以外のクローニングは、普段からそれなりの数やっていますが一切問題ないため、UVうんぬん等の、この系以外の一般的な話は問題ないと思います)
長々と恐縮ですが、意味不明なことが多すぎてどうにも詰まっているので、何か助言がありましたらいただけると幸いに思います。 |
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