二次元電気泳動でスポットが全く見えません。
一次元目ではCBB染色でバンドがはっきりと見えています。
ところが二次元目まで流して染色すると、一切何も染まりません。
泳動の下端に一次元目ゲル中に含まれていたアンフォライトと思しき像が見える程度です。
また、pIマーカーを二次元電気泳動した際には、きちんと所定のpI・分子量の位置にスポットが見えました。
しかし、抽出サンプルではスポットが見えません。
タンパク質抽出は、巻貝の全脳(米粒大) × 10を液体窒素で凍結し、プラスチックペッスルにて破砕した後、Lysis buffer に溶解しています。
Lysis buffer組成:
7M Urea, 2M Thiourea, 3% CHAPS, 1% Triton X-100
等電点電気泳動にはIEF-PAGE mini(pH3〜10) (TEFCO, 04-665A-4)を使用しています。泳動バッファー等もTEFCOの専用のものを使用していります。
SDS平衡化は室温で20分平衡化しています。40分で試したことや、ヨードアセトアミドを入れて二回平衡化も試しました。
平衡化バッファー組成:
6M Urea, 1M Tris-HCl(pH 6.8), 2% SDS
泳動条件は、
一次元目:100V 1h, 200V 1h, 500V 30min
二次元目:120V 1〜1.5h
二次元目ゲルは12.5%で10cm × 10cmのサイズです。
どこの操作が悪いのか良く分からず困っています。
もしやTEFCOのキットが良くないのではないかと思い、今後はゲルをガラス管で手作りして試そうと考えています(よく見るとキットのHPの写真はあまりきれいな泳動像ではない)。
しかしその前に、現在のやり方に問題がないか、二次元電気泳動で気をつけるべき基本的なことが抜けていないか確かめたく投稿いたしました。
助言をいただけますと幸いです。 |
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